武豊騎手（３８）と岩田康誠騎手（３３）のダービー騎乗馬が入れ替わることが１６日、急きょ決まった。皐月賞（４着）でアドマイヤオーラに騎乗した武豊は京都新聞杯の覇者タスカータソルテと新コンビ。岩田はそのタスカータソルテの主戦だったが、アドマイヤオーラに騎乗する。１月のシンザン記念を勝っており、それ以来のコンビ復活となる。

武豊は１６日、自身のホームページで「アドマイヤオーラでどう巻き返そうかと考えていたところでしたが、オーナーサイドから“岩田に代えるから”と連絡があり、あっけなく騎乗馬がいなくなってしまいました。きのう（１５日）のことでした。あくまでも乗せていただく立場ですから、こういうことがあっても仕方がありません」と心境を明かした。その上で「そうしているうちに、岩田騎手で京都新聞杯を勝っているタスカータソルテの藤原英師からダービーの騎乗依頼をいただきました。本当にありがたいこと」と新しい騎乗馬への思いを述べている。

欧米ではＧ１の当該週まで騎乗者が決まらないことはよくあるが、日本ではまれ。それもダービーに出走する有力馬で、このような乗り代わりがあるのは極めて珍しいケースだ。