テレビ朝日の丸川珠代アナウンサー（３６）は１６日午前１０時半、安倍晋三首相と官邸で面会。今年夏の参院選に、自民党公認で東京選挙区（改選５）から出馬することを正式受諾した。同選挙区には、すでに１０人が名乗りを上げているが、丸川氏の参戦で全国屈指の注目選挙区となるのは確実。また、自民党内では比例区の目玉候補としてプロサッカー選手、三浦知良氏（４０）への待望論が浮上している。参院選が俄然、面白くなってきた。

「彼女はニュース番組からバラエティー番組までこなし、知名度は抜群。若者や女性の声を国政に反映できる。明るい性格で浮動票も獲得できる逸材だ」

自民党幹部はこう語る。

丸川氏は１９７１年生まれ、神戸市出身。大阪教育大附属高校池田校舎を経て、東大経済学部卒業後の９３年にテレビ朝日に入社した。ニュース番組のほか、「朝まで生テレビ！」や「ビートたけしのＴＶタックル」で進行役を担当。英語が堪能でニューヨーク支局での勤務経験もある。１５日に退社届を提出した。

自民党は東京選挙区で、すでに現職の保坂三蔵氏（６８）の公認を決定しているが、今回から定数増で「５人区」となるため、「組織票中心の保坂氏と支持者が重ならないよう、女性で浮動票を獲得できる人物」（同）との基準で２人目の候補者を模索していた。

これまで、テレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト」のキャスター、小谷真生子さん（４２）や、女優の藤原紀香さん（３５）、元ＮＨＫキャスターの宮崎緑さん（４９）らに出馬を打診したが合意に至らず、最後に白羽の矢が立ったのが丸川氏。

安倍首相と取材などで面識があったうえ、先月４日、在京キー局のアナ５人とともに「地上デジタル放送（地デジ）推進大使」として官邸を表敬訪問したさい、首相らが好印象を持ったという。

自民党以外の同選挙区の出馬予定者としては、民主党が現職の鈴木寛氏（４３）と元都議の大河原雅子氏（５４）、公明党は現職の山口那津男氏（５４）など。

さらに、東条英機元首相の孫娘の東条由布子氏（６７）、元東京ＨＩＶ訴訟原告の川田龍平氏（３１）が出馬する予定で、新党日本の田中康夫代表（５１）も取りざたされている。早くも大混戦模様となっている。

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